大鳥居をくぐると、参道の両側に手作りの小物、かわいい雑貨のブースがずらり。その先にはこだわりのパンやお菓子、健康を考えたお弁当にお惣菜、野菜などの食品。マッサージや育児相談のコーナーもあり、女性客でいっぱい……。
昨年10月の「てづくり市」の様子です。驚いたのは、子連れママの多さ。ベビーカーが列をなしていました。
女性目線でリニューアル
6年前から「クラフト市」という名前で開催していましたが、昨年「たがたの森 てづくり市」としてリニューアル。現在の運営スタッフは、小庵のぞみさんと堤晴美さんの2人。
人と人をつないだり、笑顔にしたりすることが大好きな小庵さんと、手作り布小物を「クラフト市」時代から出店していた、2児の母の堤さん。2人は高校の同級生で、今年32歳です。
田縣神社という場所で
2人がいちばん大切にしているのは、「田縣神社という場所」。「天下の奇祭」といわれる豊年祭の印象から、女性は行きにくいと思われがちな田縣神社ですが、それは間違い。「五穀豊穣」「子孫繁栄」の神様だからこそ、縁結びや子宝、安産を願う女性の味方なのです。
目指すのは「子どもが、女性が幸せになれる、体にも心にも優しいものが集まるマルシェ」。「出店は、営利目的だけじゃなく、内容に共感し、田縣神社という場所を楽しんでくれる人にお願いしている」そうです。
出店者用にこだわりのお弁当を用意したり、子ども連れや人手が足らない出店者には、できる範囲でお手伝いをしたりと細やかな気配りをするのも、みんなに感謝の気持ちを伝えたいから。当日の駐車場整理には、「クラフト市」当時のスタッフが駆けつけてくれるそうです。
次回は4月22日開催
「田縣神社にどんどん来て、地元の神様を身近に感じてほしい。オムツ替えができるトイレも新設しました」と、田縣神社権禰宜の西塚仁詞さん。
次回の「てづくり市」は4月22日。実は毎回「満月」の日を選んで開催しています。「命をはぐくむ女性のためのイベントだから」と、2人で決めました。
「疲れ気味の女性、子育てで大変なママ、ほっこりしに来て」とのこと。詳しくはフェイスブックを見てね。
どうして満月?
「出産は満月の日に多い」と言われます。月の満ち欠けと、海の潮の満ち引き、つまり地球と月の引力が関係しているとか。
出産が命がけだった大昔から、素朴でおおらかな、子孫繁栄を願う場所だった田縣神社。
女性がつどい、命の神秘に感謝を捧げる日として、満月の日は最適なのかもしれません。
境内は空気もきれいに感じられて、心が洗われるよう。休みの日のお散歩コースにしようかな。
たがたの森 てづくり市
4月22日(金) 10:00~15:00
住所:田県町152 田縣神社境内
雨天決行
問い合わせはメールかフェイスブックで
tagata.tedukuri@gmail.com
※駐車場に限りがあります。
できるだけ公共交通機関をご利用ください。