思い出の着物がステキに大変身!【着物リメイク「工房紗綾」】

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 古い着物がタンスの中に眠ったままという人、いませんか? 着る機会もないし、場所をとるから、処分しようかと迷っている人、必読です。シミや虫食いがあっても大丈夫。懐かしく思い出深い着物に、新しい命を吹き込んであげましょう。

 「着物リメイク」という言葉、このごろよく見かけます。着物をほどき、仕立て直して、新たな服や小物に作り直すのです。
 着物リメイク「工房紗綾」の佐古敬子さん。桃ケ丘の自宅で着物リメイク教室を開いています。教室は月に2回で、月謝はなんと2000円。びっくりするほど安いですね。

世界で一つだけのリメイク服

 取材当日は30度を超える猛暑。汗だくで部屋に入ると、佐古さんと3人の生徒さんが迎えてくれました。佐古さんは、墨色の布地に、絵巻物のような柄の端切れをあしらった、上品なブラウス。斬新なデザインに、思わずため息が出ちゃいます。
 瀬戸から来ているという生徒さんは、ゆったりとしたグレーのツーピース。よく見ると、これも着物のリメイクです。「縫い方は簡単。すぐにできるわよ」とにっこり。シルクなので、風が吹き抜け、軽くて涼しそう。

和気あいあいとした雰囲気がいいね♪

和気あいあいとした雰囲気がいいね♪

愛情込めて大切に

 「工房紗綾」は、生徒が自分でリメイク作業をするのが約束。佐古さんは、「人のリメイクはしません」と言います。古い着物は、表面上は無傷でも、ほどいてみると、破れていたり、虫食いがあったりするそうです。愛着のある着物だからこそ、持ち主が最初から最後まで、自分の手で仕上げてほしいと、佐古さんは思うのです。
 もちろん、デザインや縫い方の相談はおまかせ下さい。みんなで意見を出し合う様子は、和気あいあいで本当に楽しそう。手が動くより、口が動く時間のほうが確実に多いみたいですが(笑)。

先回の作品展の様子です

先回の作品展の様子です

着物のすばらしさ

 佐古さんが強調するのは、昔の着物のすばらしさ。日本人の繊細さと遊び心が生み出した豊かな色、織り、手触り。目を見張るような、現代に通用するモダンな柄に出会うこともあります。
 自分のセンスでデザインを考え、生地を合わせ、私だけの作品に縫い上げる。布に囲まれた幸せな時間です。端切れで作るつるし雛やアクセサリーも、カワイイ!
 手持ちの着物がなくても、名古屋大須の「骨董市」や、運が良ければリサイクルショップでも古着を購入できます。
 丁寧な仕事がされた、昔の上質な着物は、今では貴重です。だから、「古い着物を簡単に捨てないで」と。宝物の一着に生まれ変わるかもしれませんよ。

「工房紗綾」作品展

日にち:10月27日(木)~11月1日(火)
時間:10時~17時※最終日は15時まで
場所:アピタ桃花台店多目的ホール

  ぜひ、見に来てくださいね。

編集後記
 佐古さんの作る服は、全部「世界にひとつだけ」。ステキな着物に出会うと、ワクワクするそうです。 眠い時にデザインが浮かぶので、枕元にはいつもメモ帳が置いてあるとか。
 私も古い着物は大好き。不器用だけど、リメイクにチャレンジしたいと思いました。

今回の取材先
着物リメイク「工房紗綾」
住所:桃ケ丘3丁目35-20
電話番号:080‐1624‐8070
詳しくはお問い合わせください